学術を担当しております栗原です。この度、東京大学医学部附属病院 斎藤祐平先生、川崎医科大学附属病院 谷野雅昭先生から第98回日本医療機器学会大会で「蒸気滅菌管理の目指すべき道」のパネルディスカッション4における発表の機会をいただきました。私の担当は「蒸気滅菌の現状と世界的趨勢」という演題で、日本国内の蒸気滅菌の温度と時間の設定に関して諸外国との比較を行いました。今回は教育講演ではなく、パネルディスカッションの場でしたので、「アルカリ性洗剤によるウォッシャーディスインフェクター処理をした器材までも含めて一律に全ての器材を135℃18分の蒸気滅菌工程で処理することは過剰な滅菌と考えられる」と言う持論を問題提起として発言させていただきました。蒸気滅菌は約130年前の1892年から日本で使われ始めましたが、運用方法については、まだ完成されてはおらず、発展段階の滅菌方法です。私の問題提起した考えも、正しいのか間違っているのかの最終的な判断は100年後の滅菌技師が結論を出してくれると思っております。今回お示ししたスライドは抄録に記載がないので、当社ホームページにて掲載させていただきます。この度は発表の機会を与えていただきまして誠にありがとうございました。
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私に与えられました今後の学術講演は、現在のところ、下記の通りの予定となっております。
2023年7月22日(土) 第34回機器と感染カンファレンス(新潟)
「事例から学ぶ低温滅菌の基礎と取扱いの注意点」の講演を予定しています。
2023年8月26日(日) 第12回鹿児島滅菌供給を考える会(MSS鹿児島)
低温滅菌の基礎とLTSF滅菌に関する講演を予定しています。
2023年12月16日(土) 第24回第2種滅菌技士認定学科講習会(横浜)
蒸気滅菌を担当致します。
このほかに11月12日(日)広島感染防止及び滅菌業務研究会、12月3日(日)北陸中材業務・感染対策研究会にて登壇させていただく予定です。
講演内容などの詳細は各研究会のホームページでご確認のほどお願い申し上げます。